2022年度のプロジェクト、戦争体験記保存事業の取材が一気に増えてきました。すでに11月。4月から始まったこのプロジェクトですが、これまで語ってくださる方々を探すことに翻弄していました。その成果が現れてきました。
浅見賢治さんのお話は、とても迫力がありました。ところが編集を進めていくうちに明確になっていくのが、浅見さんの優しさでした。
賢治さんが10歳の時から現在87歳まで、ずっと心にある悲しい、やるせない思いは「少年兵として終戦間際で亡くなった息子を持つ、親一人子一人の母親の悲しみ」を、77年間、もち続けていること。
さらに、観音寺で処分されたサーカスの動物達の命についても、言葉にならない思いを持ち続けているのだそうです。
飯能市は大きな戦災はなかったとしても、人々の心には大きな悲しみがあることを、改めて戦争だけはしてはいけないと伝えていく責任を感じています。
Comments