蜂宿(はちやど)プロジェクト
日本ミツバチと同じように花のポリネーターとして、木々や草木の受粉をする虫達の巣を作り、森のポリネーターを増やしたり、蜂宿に入った虫達を観察しています。
なぜ、ポリネーターが必要なの?
ハチが消えつつある理由
日本のミツバチは、家畜のセイヨウミツバチ(養蜂家に飼われている)と野生のニホンミツバチがいます。
家畜のセイヨウミツバチは、採蜜するために長年人によって改良され、たくさんの蜂蜜が取れる蜂です。
逆に在来種のニホンミツバチは野生なので、自分達で冬を越さなければいけません。
冬を越すための蜂蜜が必要です。
ミツバチは、実はとても大切な仕事をしています。
森を造るために木を植える人はたくさんいます。
しかし、森には野生動物達が住んでいて、その餌となるどんぐりなどの実が
動物達の餌となり、豊かな森となります。
実には受粉をするポリネーターの存在が必須です。
ニホンミツバチは小さな蜂ですが、行動範囲はなんと2キロ!
ミツバチの1群でとてもたくさんの受粉を行なっています。
森はこのような受粉をする虫達が必要なのです。
セイヨウミツバチも受粉(ポリネーション)しますが、養蜂家に飼われている家畜なので、自然の森などではなく、畑だったり、「アカシア」「レンゲ」などのように、蜜源に巣箱を置いて蜜を集めさせます。
ニホンミツバチは野生です。ニホンミツバチの蜂蜜は全て百花蜜と言って、さまざまな花が混ざったハチミツです。つまり、森を作る代表選手なのです。
ニホンミツバチは大きな木のウロなどに巣を作っていましたが、近年は大きな木も無くなってきました。
セイヨウミツバチがこち込んだアカリンダニなどの病気も増えています。
ニホンミツバチがどんどん減ってきているのです。
ポリネーターとして、ニホンミツバチの他に蜜を吸う虫や鳥達がいます。その中の一つ、ハナコバチがいます。
花蜂の一つで、信州や東北で果樹園の受粉のために、農家さんの軒下などに花蜂の巣(蜂宿)を吊るしています。
ニホンミツバチを増やすためには、巣箱の設置も管理も大変ですが、ハナコバチなどの蜂宿は、子ども達でも造ることができます。
2023年は日高市の小学生を対象に夏休みに行われる、ひ・まわり探検隊に参加し、ハチ宿作りをしました。
どんぐりなどは森に住んでいる野生動物達の大事な食糧です。餌が減ってしまうと
野生動物達は餌を求めて山を降り人の住む街にまでやってこなければなりません。
どんぐりが実らなければ、本当の豊かな森とは言えません。
そして、豊かな森は豊かな川を作り、豊かな海を作るのです。
私たしNPO法人奥武蔵ピースラボは、豊かな森をつくるために、ニホンミツバチを増やすために、「ハチ宿」を通してたくさんの子ども達に
楽しく伝えていきたいと考えています。