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執筆者の写真akari

「かわせみ」さんとの出会い

更新日:2021年11月3日

一昨年前、ピースフェスティバルの実行委員会で社会福祉法人日和田会「かわせみ」さんから30周年記念誌を頂きました。

しばらくは 机の片隅に積んであったその記念誌ですが、ふと手にして読み始めた私は「かわせみ」さんの目指す事柄にすっかり魅了されてしまいました。


(1)どんな障害を持っていても、一人ひとりの仲間の人格を尊重し、労働を軸に人間として生きる権利と発達の保障をめざします。

(2)一人ひとりの仲間が主人公として働く喜びと生きがいをもち、自立した人間としてたくましく豊かな人生を築くことの出来る人格の発達をめざします。

(3)労働と生活、教育と医療を統一してとらえ、一人ひとりの仲間の豊かな発達の保障をめざします。

(4)開かれた施設として、地域の人たちの理解と協力を広げるとともに、障害者権利保障の一翼を担って、一人ひとりの仲間の豊かな生活と社会参加をめざします。


記念誌 1ページ2ページの見開きに大きくのせられた利用者さんと職員さんの集合写真とともに書かれた4つの基本理念は、圧倒的な説得力をもって私に迫ってきました。


ページを繰る毎に まさにこれらを実践してきた「かわせみ」さんの姿に ただただ心奪われるばかりでした。

当然、どの実践も試行錯誤を重ね たくさんの葛藤をはらみつつ 生まれてきた、あるいは生まれようとしている結果だと思います。

職員さんにおいては労働条件の厳しさや利用者さんとの意思疎通の難しさなど数えれば限りない挑戦をみなさんで乗り越えているのだなと 心動かされました。

また、利用者さんの経験のなかで念願の一般就労まで19年、裁判を通しご自身で訴えてきた方の経験は何度も何度も読み返してしまいました。

自立支援法裁判で、埼玉県の原告や全国の原告と知り合うことが出来て障害者のおかれている厳しい現実を知ることが出来た、という一文には これまでの知らずに自分の中にあった差別の感情(勝手に障害者の理解の限界を決めてしまう。活動の限界を決めてしまうなど)があらわにされ 考えを入れかえる経験をさせていただきました。

もちろん 障害の程度により理解の及ぶ範囲が限られるかたもおられるでしょうが 「かわせみ」さんの理念のもと、生活や活動しているならば、その範囲は少しずつ広げられていくものと信じます。


障害があってもなくても 自分の置かれた立場が 不当かどうかをきちんと把握できるよう生きていくことは 基本的人権、個人の尊厳を守る上でとても大切なことと思います。


これから「かわせみ」さんも引き続き基本理念に沿って 利用者さんも職員さんも切磋琢磨してますます魅力ある事業所となるよう願っております。




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